最終更新日:2026年10月7日
持病や既往症があっても、通常の保険に加入できる場合や、条件付きで加入できる場合があります。最初から引受基準緩和型・無選択型だけに絞らず、必要な保障と実際の加入条件を確認しましょう。病名や検査値だけで加入可否を決めることはできません。
通常型・引受基準緩和型・無選択型の違い
| 区分 | 特徴と確認事項 |
|---|---|
| 通常型 | 告知内容等に基づき引受判断が行われます。持病があっても加入できる場合や、保険料の割増・特定部位不担保等の条件が付く場合があります。 |
| 引受基準緩和型 | 健康に関する告知項目を限定し、加入しやすいよう設計された保険です。告知は必要で、質問数・対象期間・商品条件はそれぞれ異なります。 |
| 無選択型 | 健康状態の告知や医師の診査を不要とする保険です。年齢・保険金額などの商品条件はあり、誰でも必ず契約できるという意味ではありません。 |
緩和型・無選択型は通常型より保険料が割高になる傾向がありますが、共通の倍率では表せません。同じ保障額・保険期間・払込期間で、実際に提示された条件を比較してください。
根拠:生命保険文化センター:健康上問題がある場合の契約、アフラック:無選択型保険。
加入できるかと、何が支払われるかは別に確認する
契約できても、すべての入院・手術・死亡が同じ条件で保障されるとは限りません。特定の疾病や部位が対象外となる条件、給付額が少なくなる期間、保障開始までの期間を、主契約と特約ごとに確認します。
- 持病の扱い:加入前の病気、その悪化、合併症がどの条件で対象になるか。
- 支払削減:削減の有無、対象となる給付金、期間、割合。
- 保障開始:契約日と責任開始日、がん保障などの待ち期間。
- 給付限度:1回の入院・通算の日数、手術の範囲、一時金の再給付条件。
- 死亡保障:病気による死亡と不慮の事故による死亡の扱いの違い。
無選択型の死亡保障についての制限を、そのまま医療保障へ当てはめないでください。「2年間は既往症だけ対象外」「新しい病気なら直後から全額」と一律に判断することはできません。
例えば、オリックス生命「キュア・サポート・プラス」の商品詳細には、先進医療給付金等に関する支払削減の説明があります。給付の種類を分けて確認するための例であり、他社商品や過去の契約に同じ条件が適用されるとは限りません。同社の引受基準緩和型商品の留意事項も併せて確認できます。
病名や検査値だけで加入を判断しない
糖尿病・高血圧・がんなどの病名だけで、「この型なら入れる」とは判断できません。申込む商品が尋ねる診療歴や治療内容、現在の状態を正確に伝え、保険会社の引受判断を確認します。相談担当者の見通しは、契約の承諾ではありません。
相談前には、お薬手帳や検査結果などを手元に用意し、病名、受診・入院・手術の時期、現在の治療について分かる範囲で整理しましょう。不明な部分は推測で記入せず、保険会社の告知窓口に確認してください。
告知は商品の質問に沿って正確に回答する
告知の対象期間は、すべて一律に過去5年というわけではありません。質問ごとの対象、期間、除外条件を確認します。引受基準緩和型でも、質問されている事実を省略してよいわけではありません。
営業職員や代理店担当者に口頭で話しただけでは正式な告知になりません。保険会社が指定する方法で回答し、控えを保存してください。漏れや誤りに気づいた場合は保険会社へ連絡して訂正・追加告知の手続きを確認します。違反による解除・不払いには要件と例外があるため、個別に判断されます。
根拠:生命保険文化センター:病歴の告知を忘れた場合。詳しくは告知方法・訂正手続き・解除の条件も参照してください。
公的保障と貯蓄を確認して必要な保障を絞る
民間の医療保険に加入していないことと、公的医療保険に加入していないことは別です。公的医療保険が適用される診療では、所定の自己負担があり、高額療養費制度により負担が軽減される場合があります。民間保険がないだけで医療費の全額を負担するわけではありません。
公的制度の対象外となる費用や、療養中の収入減少も別に確認します。使える貯蓄と毎月継続して払える保険料を整理し、保障を増やすことで家計が苦しくならないかを確認してください。
根拠:厚生労働省:高額療養費制度。適用条件は加入する健康保険等に確認してください。
加入済みの保険は、新契約の条件確認前に解約しない
見直しでは、現在の契約を残す案と、新しく契約する案を比較します。新しい契約の引受けが決まる前に旧契約を解約すると、保障がなくなるおそれがあります。契約成立だけでなく、責任開始日、待ち期間、特別条件も確認してください。
新契約と旧契約の保障・保険料が一時的に重なる場合もあります。解約時期は各社へ確認し、保障の空白と重複の両方を把握して進めましょう。根拠:オリックス生命:乗り換え時等の留意事項。
相談では取扱商品と提案条件を確認する
相談窓口に、通常型の条件付き加入も比較できるか、取扱保険会社はどこか、提案商品の対象外となる保障は何かを尋ねましょう。何社相談すれば必ず最適な商品が見つかるという基準はありません。提案書・見積書・契約概要・注意喚起情報を持ち帰り、分からない条件を保険会社へ確認してください。
よくある質問
Q. 持病があっても通常型に入れますか?
加入できる場合や条件付きで加入できる場合があります。病名だけで決めず、保険会社の判断を確認してください。
Q. 無選択型なら必ず加入できますか?
告知・診査が不要でも年齢などの商品条件があります。加入や希望どおりの保障を保証するものではありません。
Q. 緩和型は1年目に必ず半額になりますか?
商品・特約によって異なります。支払削減期間と対象給付を分けて確認してください。
Q. 民間保険がないと医療費は全額自己負担ですか?
公的医療保険の適用とは別です。公的制度の自己負担や高額療養費制度を確認してください。
Q. 担当者に病歴を話せば告知になりますか?
口頭で担当者に話すだけでは正式な告知になりません。保険会社の指定する方法に従って回答してください。
執筆・監修:保険比較ナビ編集部
本記事は、金融庁・国税庁・各社公式サイト等の一次情報をもとに、保険比較ナビ編集部が中立的な立場で作成しています。特定の金融商品を推奨するものではありません。

